COVID-19に関連した日本建築学会の活動情報

日本建築学会の新型コロナ対策のまとめページに、換気に関する情報が掲載されています。

夏に向かって冷房と換気の共存を検討されている方も多いと思いますが、参考になると思います。

夏季対策の提案

https://www.niph.go.jp/soshiki/09seikatsu/arch/COVID19_summer.pdf

  • 3つの「密」の重なる空間の患者は18.7倍感染させやすいと評価されている。
  • エビデンスに基づいて最低限要求すべき換気量を設定することは難しいが、建築物衛生法が定める建築物環境衛生管理基準を保つ適切な換気が行われていれば、空気感染リスクは大きくないと考えられる。その上で、許容可能な範囲で換気量(取り入れ外気量)を増大させることが望ましい。
  • 換気回数は、1時間当たりの換気量を室容積で除した値である。2.3回空気が入れ替わるごとに濃度が1/10に低減する効果があり、換気回数が大きいほど除去に必要な時間が短くなる。

学校における「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気について

http://news-sv.aij.or.jp/kankyo/s7/school_vent_instruction_1.pdf

  • 窓を閉じたままにして一定の頻度で全開にして排出するより、窓を少し開けて常時排出し続ける方が感染予防に繋がることが期待されます。
  • 一人当たりの二酸化炭素の呼出量は、幼稚園児と小学生(低学年)0.011m3/h、小学生(高学年)と中学生 0.016m3/h、高校生と成人 0.022m3/h です。従って、教室に在室する児童生徒や教師数により教室内の汚染物質量が異なることから、必要な換気量(必要換気量)は在室人数により変わります。
  • 空気調和・衛生工学規格に基づいて一人当たり 30m3/h の換気量を確保する