土砂災害警戒区域・特別警戒区域図の変更

広島県の土砂災害警戒区域・特別警戒区域の変更が公表されました。
2018年夏の土砂災害後に大規模なエリア追加の為の調査が行われてきましたが、その結果がある程度出揃ったようです。

中国地方は緩やかな丘陵が多く、地盤はマグマが冷えて固まった花崗岩が風化しつつあり、たいへん脆い地層がほとんどです。

国土交通省が公表している都道府県別土砂災害危険箇所(平成10~14年度版)も、広島県はワースト1位です。
土石流危険渓流等 9,964ヶ所(ワースト1位)
地すべり危険箇所 80ヶ所
急傾斜地崩壊危険箇所等 21,943ヶ所(ワースト1位)
土砂災害危険箇所等 31,987ヶ所(ワースト1位)

今回の調査・公表で更に数が増え、エリアが広がることとなります。
不動産を売買する時や、お住いの家を建て替え又は増築や改装する時はよく確認したほうがいいと思います。

ざっと見た印象では、従来は崖や斜面の下の土地が主な警戒区域の対象となっていましたが、今回は大きな山や谷の下流まで調査していますから、かなりの規模が新たに警戒区域や特別警戒区域にしていされるケースもあるようです。

土砂災害特別警戒区域内の建築制限
土砂災害特別警戒区域内では、普通の木造は建たなくなりますので、建築の制限について事前によく調べておくべきです。

土砂災害特別警戒区域内の建築物の移転及び改修
移転や改修の補助制度もあります。

宅地建物取引における措置
売買にも制限がかかります。