「狐笛のかなた」

同じ著者の守人シリーズが有名だけど、こちらを先に読む。上橋菜穂子氏は、アボリジニの研究者でもあり興味津々。隣国の領主同士の諍いの中で、呪術による戦いが繰り広げられる。子供の頃読んだ、南総里見八犬伝を思い出すなあ。生まれつき呪者としての力を持つ小夜と霊狐として生きる野火を軸に物語は進む。この二人(二匹?)の、相手を想うことの素直で純粋な感情の揺れが丁寧に書かれていて、思わず涙が出ました。でもきっと、Tはこの箇所では泣かなかったろうね。小学生にはわかるまい。

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