本棚掃除

この家が建って、引っ越して、本を並べて、その後は適当な掃除しかしてなかったわけで、10年あまり奥の方には埃が眠っていたのである。

階段の片側の壁がすべて本棚になっている。1階から3階まで。階段というのは人の行き来が多いので、意外と埃も立ちゴミもたまる。月日を追うごとに乱雑に詰め込まれていく本を、整理して掃除する時間と労力を考えると、もうそこは見ないで通り過ぎる。わかってはいるけれど後回しにされる。でもずっと気になるのである。そこにどんな本があるのかだんだん記憶も薄れていく。

そしていよいよそのときがやってきた。掃除決行。

本の処分を一緒にやると選別だけで頭痛がするので、とりあえず今回は本を取り出して掃除して、並べ替えたりして、背表紙を全部見せる作業。この本棚、長方形の棚枠内に筋交いの鉄筋が斜めに突き刺さっている。まともに本を並べることは不可能で、ところどころで、縦にしたり横にしたり、文庫サイズしか入らなかったり、工夫が必要なのである。いかに多くの本の背表紙を並べられるか、腕の見せどころなのである。

それはなかなかに面白かったけど、やっぱり時間はかかった。本も埃まみれで痛んでいたし、反省。

でもきれいになった本棚を眺めるのは、たいへんたいへん嬉しい。

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