図書館徒然

今現在、利用している図書館は、計6コ。常時、10冊くらいは図書館の本がうちの本棚に並んでいる。こんなにむしゃむしゃと本を読みあさっているのは、人生のうち2度目くらい。本屋で買った本はなかなか読み始めないけど、借りた本は期限があるからとにかく読む。時間があってもなくても期限はやってくるから、とにかく読む。ご飯作りながらとかちょっとした時間も本を手に持っている。おかげでなんだか読む速度が速くなって来た。まあ、じっくりゆっくり時間をかけて読みたいような本はどちらかというと避けて借りてくるので、早く読めるのかもしれないが。うちの家族は二人とも読むのがすごく早くて、ぶあつい本でも短時間で集中して読み切っている。私もそれに近いようになってきた。

図書館の本棚に向かって、アーコレ読もうかなどうしようかな、あこんな本がこんなところに、と頭を巡らしているのはとても楽しい。わたしの心のオアシスと言ってもいい。昔は喫茶店に通ったり、行きつけのお店の人とおしゃべりしたり、プールへ行って泳いだり、気持ちのいい河原に行ったり、そういうことが生活を支えてくれていたのだけれど、その代わりが今は図書館。

子供の学校の図書委員になったので、図書室に出向いて作業をする。古い本のにおいを嗅ぎながら整理整頓をしたり、新刊本の処理をしたり。おかーさんたちが今子供の間で流行っている本の話をしているのが聞こえてきたり。私も小学校では常連の図書委員で、誇らしげに(たぶん)カウンターに座っていたはずだ。今はもうどこもバーコード処理だけど、本のカードや、自分のカードの紙の手触りも懐かしい。そんな時に、タイミングよく、長嶋有の「ぼくは落ち着きがない」(光文社)を読む。高校の図書室の一角で繰り広げられる図書部員たちの話。いいはなしだった。