のりの図書館通い

★ 目に入ったら、ぜひよんでみて
★★ 再読したい、もしくは購入したい
★★★ すぐにでも手に入れたい


きものもの   
森荷葉「きものレッスン」筑摩書房
ami「浴衣の次に着るきもの」インデックス出版
後者は、いち着物趣味者によるホームページが人気で、本まで出しましたっていうノリなので、いわゆる「お高いお着物」の世界ではなくあくまでも庶民感覚が新鮮。生活の中で着崩れはして当たり前なのだ、という着崩れ写真が載っていたりして、そのいさぎよさがいいと思う。


岡田節人・南伸坊「生物学個人授業」新潮社   
南伸坊節は、読みやすいしわかりやすいけど、逆にわかったような気になって、かえってわからないような。さて生きものについての普遍性と多様性。そのはざまでなやんでいるのは生物学だけのことではないような。


多和田葉子「ヒナギクのお茶の場合」新潮社★   
最初の2話読んでもなんだかのれなくて、へんだな、そんなはずないのにな、読んだこと無かったけど、何となく合いそうな予感がしている人だったんだけどな、困ったな。と思って立ち止まってしまったんだけど、思い直して「ヒナギク…」を読むと、あーよかった。いきなりシュールな場面展開するのにはあまりついていけないけど、そうでないのは大丈夫。ドイツあたりの(この人もドイツ在住だけど)現代美術作家がつくる詩的な小品のような小説。



東海林さだお「ブタの丸かじり」朝日新聞社   
このシリーズをよく言う人たちが何人かいたような気がして、ずっと読んでみようとは思っていたのだけど、ずいぶんそれから年月が流れた。食べ物や食べることについて、飽きさせずに読み物として続けていくのは、技がないとできない。でも技巧的でなく一庶民としての感覚で読ませるのだから、やっぱりうまいのだ。


ルドルフ・シュタイナー著 西川隆範訳「あたまを育てるからだを育てる」風...   
シュタイナーの本は、いくら読んでもなかなか咀嚼できないのだけど、この本はなんとなーくわかるなという感じがした。どうしてわたしはこのよにうまれてきたのだろうか、と答えのない問いに身を浸すのであった。


上野千鶴子「家族を容れるハコ 家族を越えるハコ」平凡社   
フェミニストの人たちのことはどうもよくわからなくて、あまり近寄らないし。社会学者はクリエイターではないので、好きじゃないと思うし。目の前に行ったら、一言もしゃべらせてもらえないような、口げんかなんか絶対したくないタイプ。


町田忍監修 大沼ショージ写真「SENTO」DANVO★   
子どもの頃、日曜日にはよく銭湯に行きました。脱衣かごを逆さにしてとんとんとして、カランを力一杯押して水が桶に勢いよく跳ね返り、あつーい湯船に我慢して入ったり、上がったあとの天井の扇風機やコーヒー牛乳や、覚えています。全国の銭湯。もうきっとあとわずかで消えていくだろう我が心の銭湯。広島の「しおゆ」(潮湯)ってのも載っていました。



和田誠「装丁物語」白水社   
中学の頃、手書き文字やカットを描いて、ポスターやら壁新聞みたいのを作ることが好きでした。その延長のあこがれの人和田誠。あの丁寧な線のような、丁寧な仕事ぶりで、破綻のない人なんだな、と思う。


大竹伸朗「テレピン月日」晶文社   
画家の日記や手記のようなもの、よくありますね。彼らは描きたいだけでなく語りたいこともたくさんあるのでしょう。詩人のようなタイプからまわりくどいタイプまで。大竹氏は後者かな。でも純粋に絵描きなのだという心意気は伝わります。アーティストなんていう肩書きでなくあくまでも絵描き。


奥薗壽子「もっと使える乾物の本」農文協★   
乾物は主婦の味方。と思うけど、やっぱり乾いてて油っけや湿気などの色気にかけるので、その魅力に気づくのは難しいのだ。使いたい方法、いろいろあり。

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