人口減少社会の処方箋

増田寛也さんがぶちあげた人口減少の結果、地方の自治体が消滅するという試算について、それに反論する本はいくつかでています。
その多くは、メンタル中心のもので、「故郷を愛する気持ちがあるかぎり過疎地は不滅です」的なもの。
しかし、「田園回帰1%戦略」はある程度戦略と呼べるようなものが提示されている。
島根県の人の本なので、広島の住宅地や島根の自治体の具体的なケースで論を組み立てているので、近郊の人にとっては大変身に染みてくる内容です。

戦後の日本は公序良俗のために、個人の財産権を制限するという発想は封じられています。
いくらいい企画であっても、不動産や、住民の移動などに判がもらえなければ自然死するまで放置されるという状況。
過疎地の未来のために、一歩でも前に進めることができるのか?と悩む人にとっては有益な本です。

全論点 人口急減と自治体消滅

田園回帰1%戦略: 地元に人と仕事を取り戻す (シリーズ田園回帰)

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