昨日の鹿島戦

ピクチャ 1

昨日は、広島×鹿島戦に行ってきました。
憎たらしいほど強い鹿島との真剣勝負と言う事で、夕方になると仕事も手に付かなくなってきましたので、早めに紫の服に着替えて、心の準備をしていました。

前半は0-0で終わればいいと思っていましたが、35分にごたついた前線から青山の絶妙なパスに、寿人があっという間に合わせて先制します。一瞬でした。
その後は、両者相手にチャンスを与えない激しい攻防で試合は終わります。

キープ率は鹿島が54%、広島が46%。
シュートは広島が7(うち枠内3)、鹿島が5(枠内2)。
広島は、鹿島にボールを持たせつつカウンターで数少ないチャンスを結果につなげた、、という試合でした。寿人と青山のホットラインが、鹿島の一瞬の隙をついたということですね。

興味深かったのは、後半18分にマルキーニョス、後半20分興梠交代。
大迫と佐々木を入れてパワープレーに転じます。

オイベイラは「終盤は、相手陣内に押し込んだサッカーができた。広島がDFの選手を終盤に入れてきたことからも、状況は証明できるだろう。」
と語っています。

セットプレーも含めて、ゴール前にボールを放り込まれて、体を張って跳ね返すシーンが多々ありましたし、大迫のヘッディングシュートがバーを越えるシーンもありました。
パワープレー対策で長身の盛田が入ったのが後半39分。
広島は、一点を守りきっただけでなく、2点目を得るために最後まで攻撃を繰り返していました。
ちなみに中島は「後半、相手がロングボールを放り込んできたけれど、こっちには(盛田)剛平さんが入っていたし、放り込んでくれたことは楽だった。」と語っています。

先日某雑誌に、ペトロビッチ監督はこう書いています。
「我々のコンビネーションサッカーを捨ててパワープレーを使って打開することはない。、、、、
モダンなサッカーではパワープレーはもう通用しない時代なのである。クオリティの高いチームは、そういう攻撃を落ち着いて弾き返し、カウンターを仕掛けてくる。その精度が高いのが鹿島だ。彼らは9人でコンパクトに守りながら、危険なカウンターを仕掛けられるベストなチームである」と。

Jリーグではかろうじて通じるかもしれない時代遅れ気味の戦術を封印し、Jリーグ最強のチームのストロングポイントを評価しつつ、それを封じるとともに、自らの武器としたペトロビッチの手腕と頭脳にリスペクトです。

昨日の勝利は、監督の戦術の勝利のように思えるのですがいかがでしょうか。

代表の岡田監督は、パワープレー要員(電信柱)を選択せず、戦術としても選択していないと言う点を、ペトロビッチ同様に批判されることもあります。
二人が目指すサッカーはまるで違うように見えますが、以外と遠くないかもしれないですね。

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