NORI CHOI

坊主谷の小屋   
九州旅行、今回ここを訪れるのが大きな目的。諫早市に住む友人が、町から少し山間に入った川沿いに、古い小屋を改造して住んでいる。小屋は思ったより立派で大きかった。可愛い彼女と、小さな犬2匹と、隣人(彼もまた自家製?の小屋に住んでいる、犬と鶏と共に)と、沢ガニと、五右衛門風呂と、酒と音楽と、彼は共に生活していた。そして、お呼びがかかると、彼は坊さんとして法事や葬式に出掛けていく。寺と谷の日々。人の生と死に向き合っていく仕事というものは、どういうものなのだろうか。彼は人の生きる何を見つめ、何を語るのか。坊さんというのは、言葉にならない場面でも、語り解いていかねばならない。夜の中で話しても話しても話しても話し尽くせないような、彼の話しぶりを聞いていると、生きるというのはそういうきりのない状態なんだろうなあと朧気に思う。(PHOTO/手前のは増築したサンルーム?)



嬉野温泉   
地味な温泉とは聞いていたのだけど、クウネルに載ってたし、お豆腐も食べてみたかったので寄ってみる。「宗庵よこ長」にて湯豆腐定食。温泉のお湯で湯豆腐にすると、クリーミーな豆腐汁になって、食べるとほにゃほにゃ幸せな気分になる。まったりと温泉につかる気分と一緒だ。そう噂の嬉泉館の温泉も、やはりまったりと身体にまとわりついてくるお湯でした。毎夜浴槽のお湯は交換され、一晩かけて適した温度に冷まされる自家源泉の良質なお湯は、知る人ぞ知る、らしい。身体の内も外もまったりさせて、散歩。大正屋という旅館が吉村順三設計というので見に行ってみる。○○君初節句のお祝い、なんてやってる繁盛してる大きめの旅館なのだけど、吉村氏の作り出す上品さがそこはかとなくいい感じを醸し出している。低く抑えた天井、窓は全面に切り取られ、緑が目に優しく映る。何度か改装されていて、外観を見ると、え、これ?って思うけど、中に入ると大事に使われていることがわかるし、デザインが突出してるわけではないので派手さはないけど、こういう良識ある大人の仕事がしたいなあと思う。それでそこで、喜寿のお祝いとかやるのさ。(PHOTO/湯豆腐定食です。)



いのちのたび博物館   
北九州市の自然史・歴史博物館。2年前に一度行ったけどTのリクエストにより再訪。何度訪れても楽しめる。今回は石に注目。自然の造形物は圧倒的。人の手によるものなんか全然勝負にならん。すごい色にすごいフォルム。あと、目に止まったのは、「リュウグウノツカイ」という魚。太刀魚のすごく大きいのみたいで、頭から長いひれを垂らしていて優雅なような気味が悪いような微妙なかんじ。竜宮からなにのお使いにきたのかしらん。(PHOTO/Tが買った幸運を呼ぶ石。これをつけているといいことがあると彼は言っている。白い石は天草の石。)



ハナレグミが耳から離れない   
オザケン以来久しぶりですね、若い男の子の歌声に引きずられてます。どこにひきずられていってるかというと、たぶんこの声でここに歌われている現役の頃。あーおばさんになったのか私は?いいじゃないか、10代や20代や30代の私は、この今の私の中に生きているのだからさ。


フォークロアなズボン   
ちょっと派手かなと思ったけど、まあ顔から遠いし、たまにはいいかと思って、Tと二人分ズボンの量を買う。まずTのを作って、けっこう好評。こどもたちもなんか異国の匂いを感じるらしく、適当に中国でしょとか言われる。そろそろ私のも作るかって頃には、こんなに色目が違っていた。あまりお揃いに見えないね。でも同時にはくのは避けている親子であった。

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