【韓国1日目】ソウルの夜

仁川空港に着いたのは夕方でした。
とりあえず両替して、携帯を借りて(1日200円)たが、初日何処に泊まるかは決めてなかった。
翌朝、安東に朝一に行きたかったので、バスターミナルから始発のバスに乗る予定にしていた。
バスが6:00発。しかし地下鉄が動くのは5:30
安東行きのバスが出るのは、東ターミナルだけど、前回の記憶では、周囲は高層ビル街なので、ターミナルにつきものの旅館街は無さそうだった。子連れで初日に彷徨うのもなんなので、韓国観光公社に聞いてみたけど、よくわからないみたい。ロッテワールドの川向かいなので、高級ホテルは二つくらいあるのだが、初日は寝るだけなので、もったいない。
それで、とりあえず行ってみようと言うことで、ターミナルまで行ってみた。
やはり無いので、鉄道沿いを歩いて行くと、次の駅周辺が繁華街になっていて、「旅館」とハングルで書かれた看板がいくつかあった。
ほっと一安心。
若い頃は、バックパック背負って、少しでも条件が良くて安い宿を探すというのは、旅の当然の儀式と思っていたけど、もう無理だなと思った。

宿は、いわゆる韓国の場末の旅館。3万5000Wだったけど、3万Wに負けてもらった。
韓国は4回目だけど、しゃべれる韓国語は、「空室あるか?」「いくら?」「負けてくれ」「美味しい」程度です。あとは、目を見ながら体で表現すればなんとかなります。
しかし言葉は覚えるのが苦手です。

ご飯を食べたくて町に出たけど、結構美味しそうな焼き肉屋がいっぱいあって、いろいろ覗いてみた。
翌日には牛肉が名物で物価も安い安東に行くので、牛の焼き肉はやめようとの判断で、看板に豚の絵が描いてある焼き肉屋に入った。
看板と本を突き合わせても、なかなか一致するハングルが見つからないので、客が多いかどうかと、実際食べてるものを参考にするしかないのは、他のアジアの国と同じ。

豚の焼き肉もいろいろあったけど、頼んだつもりのものじゃないものがきたけど、美味しかった。
下味付の豚カルビなんですが、肉が非常に軟らかくて、美味しかった。店のアジュマは、伯母によく似てた。
他にも頼みたかったけど、メニューも読めないし、身振り手振りも伝わってなかったので、ピピムパプとネミョンくれと行ったら、ネミョンは隣の店から持ってきて貰った。あとでレシート見たら計上してなかったので伯母ににてたアジュマが、妻にビールをひっくり返してこぼしたお詫びかも。

翌朝のための買い物をするためにセブンでオレンジジュースを買った。
レジにはお兄ちゃんとお姉ちゃん2人がいたけど、日本人とわかって、嬉しそうに反応してた。
このあたりでは珍しいのだろう。

【韓国0日目】出発まで

そもそも韓国に行こうと思った理由は、現在建築中の自宅の壁に、韓国の紙を貼ろうと思ったからです。
韓国の古建築のオンドル部屋は、床が茶色い油紙で、壁と天井が韓紙を貼っています。調理の熱を床下に入れて暖房するので、床は一酸化炭素の侵入を防ぎ、壁と天井はすきま風を防ぐように考えられています。

数年前に行った安東は、慶尚北道に位置し(三国時代の新羅)、日本では出雲と深い縁がある地域です。
慶尚道は、統一新羅から李朝の間、政治家を多く出した地域で、独立後も長く政界を握ってきた地域です。安東は中でも名物が両班と言われるくらい、有力な官僚を生んでいます。(ちなみに韓国は日本のような封建制ではなく、官僚制だったので、いわゆる大名はいない。)

その安東の名産である韓紙と、麻布を買いに行こうというところからスタートしたのです。
最初は、広島市唯一の海外との交通機関であるフェリーで行こうと思ったのですが、出発する一週間前に老朽船の機関が壊れたとの連絡があり、飛行機で行くことにしました。(結局、航路は廃止になるとのこと)

気を取り直して、旅程を変更し、安東に2泊、ソウルに3泊することにしました。