サッカースーパープレイ怒濤の417連発!

ネット上から417本の動画を収集している人がいます。
すごいですね。それでも今回は続編ですが。
実はその人物は、前回のW杯のパブリックビューイング(国立)をえらく感激し、個人で静岡のスタジアムを予選3試合分借り切って、自らパブリックビューイングを行うという。
すごいですね。
個人の力というものは、計り知れないものがあります。

情熱サッカースタジアム

実は、6月1,2,3日は、あるイベントが行われて丁度5年目です。
あまりにも高い志に押しつぶされそうになりながら、なんとかやり遂げることができたのも、やはり個人の力でした。
僕たち日本人は、システムとか好きなので、外や形からどうしても入りがちですが、勝負するのは個人なので、一対一で負けないこと。これが一番の基本だとHideも言っていましたね。

ヒデはこの前のドイツ戦の前までは、守備に関してDF陣との距離が強く開いていたし、ハーフタイムでも宮本と激しく意見交換していた。
彼が宮本に一番言いたかったことは、、、
「守る時、如何に守れば、それが積極的な良い攻撃につなげられるか、という事をとにかく考えながらプレイする必要があると思う。 」
ということだろう。
ただ守る。ただ失点を少なくするのではなく、どのような守備をすることで試合に勝つのか?もちろんそのチームの方向性をふまえた上で。
宮本はアジアでの戦いよりもより安全な守備を敷こうと考えていたようだけど、そこをひっくり返して目標を改めて明確にしたのが中田の立場だったと思う。
そして、宮本の、、、
「ファウルをしないことをチームとして徹底する必要がある」

に対して、中田は、、、
「確かに、ああいった空中戦が明らかに強いチームには、まずファールを与えない事が大事なのは間違いない。がしかし、流れの中ではファールをしてでもとめなければならない局面も出てくる。そういう時に、どう対応するのか。正直、ああいうセットプレーでの競り合いは、チームで守りつつも結局は1対1の戦い。チームでいくらセットプレーの守りの練習をしても最後には個人の戦いになる。なかなか勝てないならば、どうやったら負けないかを考えるしかないし、これが特にオーストラリア戦での“鍵”になってくると思う。」
ということ。

組織か?個人か?
現在の日本代表に突きつけられた二つの軸は、どちらかが正しいとか、どちらかを選択すべきと言うレベルではなく、どちらも当然必要なこと。
むしろ両者をきちんと身につけた上で、局面に応じた振る舞いができることが望ましいということだろう。

それは自分でも同じ事で、社会に対して開かれた心と姿勢、そして負けない自分が共にバランスを取る必要があるということ。
中田と宮本の葛藤は、ゲームの中で解決することしかできない。僕たちも、社会に対する結果でしか解決できない。
そう言う意味で、代表の守備問題は面白いです。面白い予選3試合になると思います。

日本×ドイツ

日本は調子よかったですね。特に前半〜後半の最初あたり。
課題とされていた守備の連携も問題はなかったですけど、ドイツのコンディションが逆に悪かったという感じでした。
日本らしさもよく出ていたし、駒野の足下へのクロスも効果的だったし、これからいい雰囲気で準備できるでしょうね。
しかし勝たなきゃいかん試合でしたね

一つの絵を描く

2006年5月31日

個々の力はそれほど高くなくても、チームプレーで思いの外いい結果を出すことがあります。
それは、チームのみんなが共通の絵を描くことができているケース。
個人でも実は同じです。日々、刻々と新しい事象が発生していますが、次に何をしたらいいのか明快であるなら、早く、正確に、高い品質の仕事ができるのです。
集団であると、一個人よりも次のイメージを持つことは非常に難しくなりますが、一緒に物事を解決する経験を重ねることで、共通のイメージが次第に絵になるまでクリアになって行くのです。

明日未明の日本×ドイツ戦。W杯最後のチェックの場です。ここの前半で出た課題を後半に解決し、宿題として残ったことを、次のマルタ戦で確認しなければなりません。
現時点で完成している必要はないが、数カ所の要点以外はあらかた絵が描けているという状況が望ましい。
しかし、戦術の根本的なところが食い違っているようですね。
 
高原は、FWが孤立することを恐れ、DFラインを押し上げて欲しいと思っていて、、、
俊輔は、緩急のリズムを持ちたいと思っていて、、、
中田は、前線で球を取って攻撃につなげたいと思っている。かなり前掛り。
ツネ様は、下がり目でしっかり守りたいと思ってる。

でかくて強い相手と勝つために、それぞれが描いているイメージは間違ってないと思うが、とても一つの絵になるまでには至ってない。
一つには、それぞれが見ている時間帯が違うのと、それぞれが体験した日本代表の経験の違いが大きいと思う。

監督が指揮官であることを放棄しているので、主要メンバーが話し合って歩み寄るしかないと思うけど、それぞれが自分の意見を曲げるためにも、ガツンという経験が必要だろう。
そう言う意味で、前半は強烈に苦いほうがいい。
前半2点取られて、後半1点取り返すという展開が一番ベターだと思う。

柳宗悦、柳宗理、出西

朝起きて新聞を開いたら日曜美術館で柳邸改修の番組をやっていたので観てみた。
最近、柳宗悦が気になっていたので、いろいろ調べたり読んだりしていたところだったので、ちょっとしたエピソードや自宅が見れたのはよかった。

柳宗理ディレクション

夕方、出西窯の展示会を覗いてみた。ここでは、柳宗理デザインの土瓶の復刻と新しいシリーズの展示もしているというので。いいのがあったら買おうかなと思って行ったのだが、心動かず。残念。
宗理シリーズの新作は、従来の出西のデザインを宗理風にしたという感じで、従来の出西のものよりもハイセンスだが、それがどうしたの?という感じ。小皿で面白いのがあったが、ちょっと小さすぎて何を入れようかと考えてしまうサイズ。(小魚の甘露煮が似合いそう。)
そして夜、途中からだった柳宗悦の番組を改めて観た。

民芸は、僕たちの世代にとっては、二昔まえの世界なので、本来目指していた精神性のようなものは、想像でしかわからない。僕たちの世代は、民芸風というデコラティブなものがアンアンノンノ系の和風観光地に行けば溢れているという状況だったので、「民藝」と難しい漢字を使わないと、柳宗悦先生の世界まではなかなか到達できないから。
しかし、日本の民芸も、柳が「発見」した李朝の美も、ミッドセンチュリーブームに引っかかったのか、柳宗理のデザインも、時代を超えてゆくだけの力があるし、そのあたりが日本の二大美意識のうちの一つの重心に近いところ。
柳宗悦の著書を読んだのはずいぶん前なので、改めて柳親子について考えてみたい。
柳宗悦は千利久のことをボロクソに(アートを政治的経済的に利用しすぎると)言ってるけど、本音は利久を高く評価しています。僕は二人が日本の文化に与えた影響はほとんど同じ方向性だと思っています。
そのあたりが現在注目されているというのも、その時代と似た課題を今の時代が背負っているということでしょうね。

出西窯の展示会は9月に福屋でやるそうです。