カメラ

今回の旅行はカメラは二台持っていきました。
いつも持ち歩いているRICOHのCaprioR1と、今回購入したNIKONのD50。
R1は現場などハードな環境で使うので、28mmからのズームとコンパクトさが特徴です。安かったというのもあります。
D50は、D40が噂されていた時期ですが、すでに昔のレンズはAFでは使えないとの情報が漏れ聞こえていたため、製造中止の直前に急遽買いました。バッテリーの持ちもよく、持ったバランスも快適で、画像エンジンも十分な性能を持っているので、写真を撮るのが非常に楽しみなカメラだと思います。
主としてズームレンズ一本持って撮るというケースが多いので、カメラバックはホルスタータイプのlowepro トップロードズームミニ。非常に機動的なバッグというかケースですから、気持ちも軽くなります。なかなかいいですよ。

一眼レフがデジタルに移行するので併せてカメラやレンズも整理しました。
銀塩の一眼レフは、FM2のみ残して、レンズも24mm,35mm,50mmの単焦点レンズのみにしました。(28mmもそのうち手に入れよう)機械とフイルムとレンズを楽しむだけのカメラという位置づけです。久々に白黒写真でも撮ってみたいですね。

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デジカメ写真の現像はまだ開拓中です。
写真のデーターをまとめてアップロードできる写真屋さんのソフトはほとんどWindows(のIE!)対応のみなので、Mac向けのソフトがある写真屋さんをいくつか試している最中。

兎の国

クリスマス前から、正月明けまでの間、スペインに行ってきました。
知らない土地を長く旅したいという思いは常々あったのですが、社会人になるとなかなかそれが許される状況になく、数年に一度の一週間程度のアジアの旅がなんとかギリギリという感じでした。

去年、スペインの彫刻家チリーダの回顧展が日本を巡回しました。
鉄や石の小さな彫刻と、大きな環境彫刻のためのモデル、平面が主でした。昔から好きな作家だったので、十分満足したのですが、展示されていたパネルには、魅力的な場所に大きな彫刻がある風景や、自身の作品だけで構成されているチリーダ・レク美術館の写真があり、まさに自分たちを呼んでいると感じました。
気がついたら・・・
というのが今回の旅のきっかけです。
結局、往復も含めて18日の旅となりましたが、いろいろ思うこと、考えることはありました。
これから写真の整理と並行してまとめてみたいと思います。

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ジャパネスク・モダンという言葉は何とも言いようがない響きだと思いますが皆さんはいかがでしょうか?
このたび、経済産業省が「新日本様式」協議会という団体をつくって、該当する商品を選定しようということになったようです。

自動車、携帯電話のようなものから、ウォシュレット、おみくじのようなものまで上手に選んでいると思います。逆に言うと意外性がないかな。
ただ、ジャパネスクというだけあって、「日本」の位置づけが安直じゃないか?とも思う。

過剰サービスなもの、やたら手が込んでいるもの、テクノロジーの粋をこらしながらもそれを感じさせないもの、やたら女々しいものなど、ある一断面で切り取った日本的なものでしかないぞ。
それがジャパネスクという切り口なんだろうけど。
数寄屋やお茶や能だけが日本の文化だと言ってるようなもの。

琉球文化やアイヌ文化も日本文化だというのはちょっと極端かもしれないけど、関西から東海、関東地方だけの文化様式を「日本様式」というのはさすがに高度成長期以降の資本構造の立場でものを見過ぎている気がする。
腰を抜かすようなチョイスを今後は期待したい。日本の文化は、基本的にそういうものだったはずだから。

富山の薬売りが薩摩に昆布を売りに行く

たまたま古い本を読んでたら面白い話があった。
表題の通りなんですが、、、
江戸時代末期に、本来は日本海航路を通るはずの商船(北海道の昆布を満載)が難破し、アメリカ捕鯨船→ロシア経由で帰国したという事。
その船は富山の薬売りの船だったそうです。
色々調べていくうちに、財政が崩壊し、当時日本で最貧だった薩摩藩が、中国と密貿易に手を染めていたとのこと。
中国からは麝香などの高価な薬。日本からは北海道産の昆布。
薩摩藩が北海道まで昆布を大量に買い入れに行くと目立つので、薬が欲しい富山の薬売りがこっそり昆布を仕入れて薩摩に運んでいたと言うことのようです。
もちろん直接密貿易をするのではなく、琉球を中継にしていたそうです。琉球もそれで大儲けしたそうです。
最も貧しかった薩摩藩は、それで最も裕福な藩になったようで、それで軍拡し、さらなる富を求めて琉球を侵略したのではないかというのは僕の勝手な想像。

別の本では、伊予松山の向かいにある島を調べていたら、清の国の銅銭が大量に出てきたそうです。本来は鎖国しているはずの清の通貨が、日本国内を出回るはずがないのに・・・
そうした細かなエピソードを見ると、貿易や流通のダイナミズムというものが実感できるし、それが歴史の主人公の栄枯盛衰に大きな影響を与えていることもよくわかります