日本海沿岸を彷徨う

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今年は一度もキャンプしてないので、日本海沿岸に海水浴も兼ねて出かけることに。
いつものように、行き先、宿泊先は現地で決めるという手法。
地元出身の方に詳しい情報を聞いて、地図にプロットして出発しました。
浜田ICまでは高速道路が繋がっているのであっという間で到着。それから宿営地を探しました。
宿営地は、「気持ちがいい場所」でトイレがあればいいという条件だったのですが意外と大変。
というのは浜田市(や周辺の町村)には銭湯がないようなのです。
だからシャワーもとなると、海水浴場しか無くて、海水浴場はキャンプ禁止。
海を汚す奴もいるだろうから、排水設備がないとこだとしかたがないだろうな。
それで、浜田から江津を経て温泉津町に到着。ここには海沿いにキャンプ場があります。
当初期待したような一面砂浜の海ではなくて、石灰岩の島や岬が入り組む海岸だけど、結果的には非常に面白かったです。
小魚の群れは多いし、海草も色とりどりで綺麗だし、人も多くなくてそれなりに静かだった。

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一泳ぎして、夕方にいよいよ温泉に行ったのですが、古い街道沿いにいろいろな鄙びた温泉があって、どこに入るか迷ったけど、対向車を避けてなんだかんだしているあいだに、長命館の駐車場に止めるハメになったので、まあいいかと思って入ったら、大正解でした。
温泉津最古の温泉で、源泉をそのまま流し込んでいるので、強烈に熱い。
日焼けした体に火傷しそうな湯は拷問のような感じでしたが、よく効きました。
半年前から痛かった足がすっかり痛くなくなりました。
サッカーで足を痛めた人は、温泉が一番ですね。

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その長命館の駐車場に不思議な像があったので、よく見てみると、なんと妙好人才市の像でした。
鈴木大拙が非常に高く評価する浄土真宗の門徒で、まるっきり教育をうけていない職人なのですが、書き残した言葉は、仏教の悟りを開いたレベルだったようです。
素朴な人だったのに、観光資源にされてしまっている現状を見ても、淡々としてるだろうなと思うと、それはそれで面白かったです。
温泉津温泉は、海水浴の後に行ってはいけない。とくに色白系の人は。これ教訓です。

20年ぶりの市民球場

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20年ぶりに広島市民球場に行ってきました。
野球は中学校でやめたので、最後に行ったのは恐らく中3のはず。
思ったよりグラウンドは狭く感じました。
客席のコンクリートやベンチはかなり摩耗していて、「建築」というよりも、古い道路や石垣のような「土木構造物」と言う趣。さすがに現代のプロスポーツのメインスタジアムとしては相当くたびれている感じもしますが、広島の戦後社会の娯楽を担ってきた歴史の生き証人なので、壊されるまでにもう少し堪能しておきたいと思いました。

ヤクルトとの試合が始まってびっくりしたのは応援のスタイル。
トランペットは昔通りだったけど、声出して立ち上がるスタイルは、半ば感心しました。少なくともサンフレッチェの試合よりも声が出てるし、盛り上がってる。
野球は1対1が基本だし、攻撃と守備がはっきり分かれているので、規格的な応援はしやすいのかな。
瓶缶持ち込み禁止と張り紙してるのにクーラーボックスに一杯ビール持ち込むのは当然という感じだし、ビールや飲み物の売り子も客席まで来るし、どことなく猥雑で活気がある雰囲気は、市民球場のおかげかもしれない。
ビッグアーチは陸上競技場だし、でかすぎて寒々しい感じがする。
是非とも広島にサッカー場ができて欲しいとあらためて思った。

途中、雲行きが怪しくなってきて、夕立になりそうだから、一滴降ったら即座に帰ろうと言っていたんだけど、案の定大豪雨になって、停電や道路の冠水に。
タクシーの運転手と広島の下水道行政について有意義な情報交換をしながら帰途につきました。

広島×ジェフ戦

昨日は一人でビッグアーチに行ってきました。
一人でサッカー観戦はかなり寂しいものがありますが、バイクでスタジアムのそばまで乗り付けられるので、気軽には行けます。

先週の水曜日に長い中断明けの初戦があって、昨日は中断明けのホーム初戦。
相手はオシムの息子や佐藤勇人がいるジェフ。
広島も急遽オシム系のチームに変貌中なので、リニューアル・オシムサッカーと、ニュー(にわか)・オシムサッカーの対決ということ。
オシムの息子と、オシムの弟子のペトロビッチの差があるならそれも感じられると思ったし、ジェフを見れば広島の完成度も想像できると思った。

結果は4-2の負けだったのですが、これまでの負けし合いのような不快感は無かった。
微妙なところで点を取られて自滅したところはあったが、素人DFの3バックだし、今後修正可能なところばかりだから。
戸田や小村の復帰や本職DFの奮起を期待したい。
攻撃は、中途半端な時間帯はあったが決まるところは決まってたし、なんとなく糸口が見えてる感じ。
ウェズレイのキープ力も期待できるし。

ジェフも決していい試合してたわけじゃないが、後半の最後まで激しく行う前線の守備にはちょっと驚いた。
広島のDFがボールを持つと、3人に一斉に襲いかかるし、他もマークが付いてるので、出所に困って中途半端なパスをとられて逆襲というシーンがかなりあった。それができるFWをオシムは代表で選ぶだろうな。
3バックであってもDFが積極的に攻撃参加することを求めてるし、中盤も役割を固定せずに、いるべきところに常に出没することを目指してる。

以前、どっかに行っちゃうボランチと、戸田や中田や稲本を揶揄したが、そうしたタイプの中盤がこれからの主流になるだろうし、日本代表には招集されるだろう。ファンタジスタタイプは、フィットしないと思う。

あなたの父親はこれからはイタリアの太陽、あなたの母親はこれからはイタリアの海と思いなさい。

【W杯】世界一に大興奮のイタリア代表MFガットゥーゾ選手、よくわからないコメントで喜び語る

ガットゥーゾは16才でプロデビュー、17才でセリエAという経歴らしい。
小さい頃に両親を亡くしたそうですが、お母さんは亡くなるとき「あなたの父親はこれからはイタリアの太陽、あなたの母親はこれからはイタリアの海と思いなさい。誇り高きイタリア人として、大地に根ざして生きなさい」と言い遺したそうです。
いい言葉ですね。
ハードなプレーをする選手だけど、どこか憎めず、奇行もどこか微笑ましい人です。