秋吉台国際芸術村

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秋芳洞の帰りに、以前から気になっていた磯崎さん設計の秋吉台芸術村に立ち寄ってみました。
幹線道路から外れた山裾に位置しています。棚田に適していそうな場所ですから、元々は田圃だったのかも知れません。
ゲートの外に駐車場が配置され、居住棟横を歩きながら、最上部に位置するホールに向かうという動線となっています。
コンパクトなホールとギャラリー、多くのスタジオ、レストランや十分な量の宿泊施設などしっかり作り込んでいるので、使用頻度は著しく少ない建物のようですが、場の持つ魅力が最大限かき立てられています。
面白そうな企画も多々あるのですが、広島から行くにはちょっと遠いですね。

しかし、立地や規模、利用目的や頻度、維持管理など、文化と建築と社会の関係性の実情を見ると、複雑な気持ちにはなります。

秋芳洞

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今日は秋晴れの気持ちいい日でした。
山口の秋芳洞に行ってきました。修学旅行以来です。
山陽道を通ってると、地形の変化がよくわかります。
広島界隈は、風化花崗岩で山には大きな石がこぼれ落ちそうにごろごろしています。宮島の弥山はそうした山の中の代表的な形をしています。
太平洋に押されてところどころ盛り上がった形。

山口にはいるとそれが山脈になります。
鉱石や石炭、石灰岩などを含む険しい山脈といったイメージ。
秋芳洞はそうした山脈をいくつか越えた先にあります。

100年で数センチ堆積するという恐ろしく時間がかかった自然の造形ですが、綺麗に管理されていました。
枯れた観光地のおかげか、適度な人口密度で見れました。

その後、秋吉台の野原を歩いて、小山に登ってみました。
ゆるやかなカーブを描いた大地で、トルコや中国の草原みたいだなと思っていたら、昔の看板には明治以降、陸軍の練兵場だったとか。満洲の平原にも似ているのでしょう。ゆるやかな高低差がある土地は、日当たりによって草の生育に差が出てくるので、遊牧に適しているようです。

Atlas/地平

今日の夕方から、読みかけだったコールハースの本を読んだ。
北京のテレビ局のコンペで勝ち、基本設計に邁進する時期に、密着取材して吹っ飛ばされたライターの貴重な記録。
結果の建築を見ただけでは十分理解しきれない設計者の魅力が、余すことなく感じられ、読み終えたときには肩の力が抜けてホッとしたくらい臨場感に溢れてた。
途中、生み出す空間を「Atlas」と表現しているところがあり、その単語だけで彼のことはかなり理解できたと思う。
世界中を飛び回り、単なる物質の配列の美しさだけを追求することなく、社会や政治や文化、歴史、物流など多岐にわたる「動き」記述するものは、図面でもMapでもない。そうAtlas。
地球の全ての動きを吸収し、それを一つのAtlasとして構築することが彼のライフワークといっていいだろう。

知ってる人では、近藤等則がコールハースと同じ匂いがした。
コールハースはバイキングの子孫でインドネシア育ち。
近藤等則は来島村上水軍の子孫で今治育ち。
バックミンスターフラーもひょっとして近いタイプかも知れない。アナポリス育ち。

フラードーム@満月祭

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昨日は夕方から宮島の海岸に、フラードーム組立のお手伝いに行ってきました。
今週末の満月祭でメインステージになるとのこと。

ドームは九州製であちこちのイベントで何度も何度も使われているようでした。
パーツは2×4の材料(パインかスプルース?)にオイルで着色され、麻の紐で丁寧に梱包されていました。
最初は多少苦労しましたが、パーツの精度が非常に高く、慣れてくるとすいすい組み立てられていって、最後には月明かりでも、勘でえいという感じでボルトで縫いつけられるくらい。
丁寧に、綺麗につくられていました。
結局2人+助っ人3人で3時間で8割ほど。あと少しで完成です。

フラーが大好きでいろいろ本を読んだりしていましたが、実際ドームを組み立てたのははじめてなので、すごく面白かったです。