住宅で使われるエネルギー
民生部門ではエネルギー消費は35年で2.5倍に増加しています。

1973年から2008年までの35年間で、産業部門(0.9倍)や運輸部門(1.9倍)に比べ、民生部門(2.5倍)はエネルギーの増加は大きくなっています。
バルブ期を契機とした生活の質の向上が原因と思われますが、今後はエネルギー消費を抑えつつ質を更に向上させることが課題となっています。
動力・照明のエネルギーが増加しています。

1965年から2008年までの43年で家庭で使われるエネルギーは2倍以上。そのうち電気製品や照明のエネルギーの増加が目立ちます。家庭で使われる家電や住宅の規模や部屋数の増加がその理由だと思います。
エアコンや冷蔵庫、照明器具の消費電力が半分以上

家庭の電気は、エアコンと冷蔵庫、照明器具が半分以上消費しています。
エアコンや冷蔵庫は、モーターで熱交換するため、古い器具であれば新しい器具に買い換えることは効果的です。
10年前頃から急速に効率が向上しています。

省エネの方法
住宅の断熱性能を上げる
冷暖房のエネルギー消費を削減するためには、冷房や暖房の効率を上げることが一番効果的です。
効率のいい器具を選ぶ
住宅ではエアコン、給湯器、照明器具がエネルギー消費が大きなウェートを占めます。機器の価格だけでなく、エネルギー効率を踏まえた適切な選択をすることが重要です。
生活のクオリティを大切にする
エネルギー消費を削減することは、今や当たり前の姿勢です。そこに力を入れすぎるあまりに、建築としての質や、そこで行われる生活の質を犠牲にすることがあっては本末転倒です。
軸足をブレないようにしつつ、知恵を使った設計が必要となります。
例えば、LED電球。エネルギー効率がいいのは確かですが、光の質が非常に低いです。特に食卓に使ったら、せっかくの料理が美味しく見えない。光の質は、やはり白熱灯が優れています。適材適所で設計することが重要です。